11月の東京都心に54年ぶりに降雪のあった今日は、武蔵小金井のこの店のことを思い出した。
「波浮港」は伊豆大島南端にある、火口湖を海と繋げた天然の良港で、私も何度か訪れたことがある。お店のご主人の出身地だそうだ。東京都大島町は私の出身地である新潟県加茂市とは姉妹都市。で、こちらのお店の奥さんは新潟県見附市の出身で、加茂とは信越線で20分ほどの距離である。
以前お店を訪れたとき、奥さんは、「この歳になっても、雪が降るとワクワクするのよ。」と仰っていた。「軽妙」ということばを人にすると、こういう風になるのだろう、という感じのとても温かいお人柄だ。
ランチ(880円)のメニューには、さんまや秋しゃけといった定番の他に、「生本さめ」「赤尾鯛」「馬づらはぎ」と、そこいらの居酒屋ランチでは見かけないラインナップ。調理の仕方も、塩焼き、味噌焼き、ムニエルといろいろと選べる。
先付の里芋ゆず味噌田楽、江戸野菜芯取り菜ともにしっかり手が加えてある。「生本さめ」のバター焼きにしたが、サクサクした歯応えのさっぱりとした旨さだった。
ううむ、唸ってしまうほどの名店。2年ぶりくらいの訪問になったのは、明らかにもったいなかった。もっと頻繁に来ないと。
伊豆大島にもそろそろ行かないとな。
波浮港 (居酒屋 / 武蔵小金井駅)
昼総合点★★★★☆ 4.5
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