2015年8月23日日曜日

All about Izu-Oshima island③ ~マシオ~

伊豆大島の森には、小径ごとに営みがある。奥はどうなっているのか、興味を惹かれる。


で、やって参りました。私の定宿。



マシオ。2年ぶり3回目。あの豪雨災害以来初めての訪問。


今回は本当は1週間前に訪れるつもりだった。それを延期したのは、この部屋の予約が取れなかったからだ。マシオは全3室で、それぞれデザインが異なっている。今回訪問でコンプリートしたことになる。



この部屋はロフトつき。ロフトからはソファで2人並んで星空を眺めることができる。今回も泊まるのは私ひとりなのだが。



お風呂は外から丸見えだが、山の斜面に立っているので、外から覗くことはできない。鳥にしあらねば。ちなみに、部屋の風呂とは別に、大型の風呂も館内にある。


雨に濡れて一層濃い緑が目に染みる。


今回の宿泊者は私を入れて3名で、1人1室ずつ使用。私のほかは職場の同僚だそうで、夕食の時間には元町港に繰り出していった。したがって、ここで夕食をとる宿泊者は私ひとりのはずだが、今回は食事のみの方がいらした。島内に住むご夫婦のようだ。



前菜。


日本酒をたのんだ。


このポタージュ美味でした。


カルパッチョ。


トコブシ。


日が暮れてきた。


ジュレ。


山﨑12年。


牛ホホ肉。


すっかり暮れました。


キンメの唐揚げ。


ここで、38年間の人生で初めてのいわゆる「あちらのお客様から」をいただいた。隣のテーブルのご夫婦からワインをごちそうになった。あまりお話しできませんでしたが、本当に感謝しております。ありがとうございました!


デザート。いつもながら、たいへん満足いたしました。



部屋に戻り、しばし読書。私が歴史小説家のなかでは当代随一の人だと思っている飯嶋和一の最新作『狗賓童子の島』。大塩平八郎の乱と、その後に起こった隠岐騒動を描いた長編。天保の飢饉に対し無策どころか、大坂の民に施すべき米を黙々と江戸に廻送する役人の思考停止に、大塩が示した怒りはまさに抵抗権そのものであった。高橋源一郎『ぼくらの民主主義なんだぜ』も合わせて読む。ここに来ると必ず借りるアストル・ピアソラをかける。



23時頃、宿の奥さんが部屋を訪ねてきた。大雨警報が出ている。避難勧告が出たら呼びにくる、とのことだった。


ここは本当に寝るのがもったいないし、寝ないのももったいない宿だ。

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